量的変数(離散型、連続型)

統計検定2級用語・練習問題

量的変数(離散型・連続型)とは?

数値そのものに量的な意味を持ち、足し算や引き算などの四則演算が可能なデータのことを「量的変数」と呼びます。量的変数はデータのとり得る値の性質によって、さらに「離散型変数」と「連続型変数」の2つに分類されます。

離散型変数と連続型変数の違い

離散型と連続型は、値が飛び飛び(不連続)か、切れ目なく連続しているかによって判別します。

分類定義・性質具体例特徴・可視化手法
離散型変数
(Discrete Variable)
孤立した点(飛び飛び)の値をとる変数。個数や回数など数え上げられるデータサイコロの出目、世帯人数、来店客数、交通事故件数値と値の間に中間の値が存在しない。度数分布表や棒グラフで表現される
連続型変数
(Continuous Variable)
特定の区間内でどのような実数値でもとり得る変数。測定によって得られるデータ身長、体重、気温、時間、株価、反応時間測定精度に応じていくらでも細かい値をとる。ヒストグラムで表現される

量的変数の2つの尺度水準

量的変数は、データが持つ「ゼロの基準(絶対的な原点)」の有無により、「間隔尺度」と「比例尺度(比率尺度)」に大別されます。

間隔尺度(Interval Scale)

値の差(間隔)に意味があるデータです。ただし、「数値の0」が「存在しないこと(絶対零点)」を意味しないため、「〜倍」という比率の計算はできません。

  • 具体例:摂氏気温(0℃は熱が存在しない意味ではない)、西暦、テストの点数
  • 可能な計算:加減(引き算で温度差を表す等)。「30℃は15℃の2倍の暑さ」とは言えない

比例尺度 / 比率尺度(Ratio Scale)

値の差だけでなく比率にも意味がある、最も情報量の多いデータです。「数値の0」が完全な不存在(絶対零点)を表します。

  • 具体例:身長、体重、絶対温度(ケルビン)、金額、所要時間
  • 可能な計算:加減乗除(足し算・引き算・掛け算・割り算すべて可能)。「80kgは40kgの2倍の重さ」と表現できる

試験対策チェックポイント

  • 「人数・回数」などのカウントデータは離散型、「身長・時間」などの測定データは連続型と即座に判別できるようにする。
  • 「摂氏気温(℃)」は代表的な間隔尺度であり、「0℃=熱がない」ではないため比率計算が不可能である点(試験での超頻出トラップ)を押さえる。
  • 量的変数(間隔尺度・比例尺度)は、平均値・中央値・最頻値のすべての代表値が適用可能である。

確認問題(統計検定2級レベル)

問題

量的変数および尺度水準に関する次の記述のうち、最も不適切なものを1つ選べ。

  1. 1日の店舗への来店客数やサイコロの出目のように、とる値が孤立した飛び飛びの値である変数を「離散型変数」と呼ぶ。
  2. 測定精度を高めることで任意の実数値を取り得る身長や体重、時間のデータは、「連続型変数」に該当する。
  3. 摂氏温度(℃)で測定された気温のデータは間隔尺度であり、「今日の気温30℃は、昨日の15℃の2倍の暑さである」という比率の主張が成立する。
  4. 比例尺度(比率尺度)として測定された変数では、加減乗除(四則演算)がすべて意味を持ち、数値のゼロは「対象が存在しないこと(絶対零点)」を意味する。

解答・解説

正解: 3

【解説】

1:適切。客数や回数などの個数を数え上げる変数は「離散型変数」に該当する。

2:適切。身長や時間などの連続的な実数値をとる変数は「連続型変数」に該当する。

3:不適切。摂氏気温(℃)は「間隔尺度」であり、差(30℃と15℃の差は15℃)には意味があるが、絶対的な原点(0℃=熱の不存在)を持たないため「2倍」という倍率・比率の計算は成立しない。(※選択肢3の記述は誤り。)

4:適切。比例尺度は絶対零点(ゼロ=無し)が存在するため、四則演算および比率の計算(〜倍)がすべて成立する。

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